2023年の振り返り


1月

年始。友人と自宅のシアタールームでおうちカラオケ。スポンジ・ボブのロリポップケースが良い感じの形だったのでマイクとして使うことにした。
友人はその後すぐ日本を去ってオーストラリアに戻った。次はいつ会えるのかな。分からないや。

大学で知り合い、今でも私の人生においてとても大事な親友と卒業ぶりに会った。頻繁にビデオ通話しているから、実際に会っても久しぶりな気がしない。
心を許した数少ない友人のほとんどが日本にいない。ここまで自分のままでいられる人と物理的に同じ時空間を共有できること、あまりにも嬉しくて悲しくなった。
丸々二日間ずっと一緒にいた。高級ホテルでデパ地下惣菜とスパークリングワインを飲み食い、豪遊した。
ただその夜はなぜか寝れずに夜中まで起きていた。幸せ。幸せすぎてバチが当たりそう。どうしよう。幸せすぎて怖い。こんなに幸せになっていいの?私。幸せだと不安になる。幸せ慣れしていない。
空港行きの電車のホームで彼女を見送った。それまでずっと、ずっと普通に楽しかったのに、車窓越しに彼女の顔を見た時、急に涙が込み上げてきた。悲しい云々よりも体が自然にそう反応した。
成田エクスプレスは待ってくれない。列車が起こす風に吹かれて、ホームで家族で来ている観光客をぼーと見て、少し泣いて私も帰った。
あぁ、私はこの異国の地で、この世界で、永遠に、永遠に一人なんだな、と。

一月は書き初めや餅つき大会にも参加した。書き初めで何を書いたのかが全く記憶にない。さっきアルバムを確認したら「早寝」だった。適当に目標を立てないほうがいいと学んだ。

5月

友達とリーダーズのライブへ。初めてのZepp Shinjuku、シェルター感があって良い。トイレの内装が可愛かった。売れてアリーナや武道館でライブできるようになり、彼女らの成功を祝福すべきだが、やはりライブハウスでのリーダーズが一番輝くし、盛り上がる。
疲れ果てて歌舞伎町の海底撈で火鍋を食べた。私は食事中に使用済みのティッシュやお皿などをちょこちょこと片付けて、テーブルを綺麗に保つのが好きだ。人と食事するとかなりの頻度で指摘される。
子豚ちゃんのシールを新宿の街中に貼ったりした。会社のリュックを背負っていたら、知らない男にいきなり話しかけられた。
昔そこでインターンしていたとのこと。さらに私の所属まで聞いてきた。怖すぎて固まった私は言葉も出ずに逃げた。シンジュクコワイ。トウキョウコワイ。
その後はちゃんと友達とも仲悪くした。始発の中央線でめっちゃ泣いた。

5月は水泳を始めた。水泳、唯一好きなスポーツで、とにかく泳げる。一度に1200メール泳いでいる。泳ぐのも好きだし、水というもの自体も好きだ。メンタルにとにかく良い。

8月

野音でMATSURI SESSIONを観た。お酒に興味はなく、普段自ら飲もうとすることはほとんどない。コンビニで列に並んでいたら、観客であろう人たち皆何かしらのアルコールを手に持っている。それにつられて私もお酒を購入し、結果的にその日は氷結10缶以上を飲んでしまった。
野音の席は区切りがなく、ぎゅうぎゅうで座り心地が悪い。いっそのこと一番後ろで立って観ることにした。
隣に立っていたお兄さんが、聞こえないはずであろう距離から、ずっと舞台上の向井に話しかけていた。掛け声ではなく、「話しかけている」に近いようなトーンと口調でした。気持ち悪くて可愛かった。
幕間に向井や音楽について語り合い、仲良くなった。やはり「22歳で日本に来た外国人なのに、日本のサブカルチャーにやたらと詳しい」キャラクターはウケがいい。
近くにいたギャルとヤンチャそうなお兄さんたちともハイタッチしたり、肩を組んで踊ったりと大暴れした。ギャルとヤンチャ兄さんたちがちゃんと連絡先を交換していてえらいなと思った。
普段飲まないからこそ、普通はどのくらい飲むものなのかが分からない。頑張って自力で家に帰った。そして電車のドアが開いた瞬間すぐ吐いた。レジ袋を事前に用意していてえらい。

蓮の花が見たい、と友達が言ってたので、一緒に不忍池まで行った。不忍池の読み方、日本に住んで6年やっと覚えた。
帰り道は池袋に寄って、一年間アルバイトしたコンビニまで挨拶しに行った。毎日一緒にいたおばちゃんが相変わらず元気でホッとした。
コロナが流行り出した頃、よく彼女のことを思い出したりして、大丈夫かなと心配していた。本当に元気そうで良かった。
ただ髪の毛はもう真っ白。親の衰えを感じた時の切なさと似たようなものを感じた。
パッケージがかわいいだけのデパ地下のお菓子より、パンのほうがが実用的だと思い、ルミネでいい感じのパンをいくつか買って、差し入れとして送っておげたら、すごく喜んでくれた。
自分の成長を感じた。

9月

日本に来て初めて二子玉川に行った。
将来世田谷区で2LDK借りて一緒に住もうねと約束した元親友がいる。そう、そこから親友じゃなくなった。喧嘩はしていない。合わないだけだった。どっちが悲しいのか分からない。
シンガポールに移住するから、日本を離れる前に一回会おう」と急にその元親友から連絡が来た。
会うかどうかで迷った。でも会ったら会ったで楽しかった。たくさんお話しした。
なんで今まで距離を置いてたんだろう、と不思議に思うくらい楽しかった。
でも、距離を置いていたからこそ、今の「楽しい」があるだろう。それもきっと正解。

二子玉川に Herman Miller の店舗があった。恐ろしい街だと思った。
そしてとにかくイヌとガキが多い街だった。

池上本門寺で野外ライブを観た。晩夏、夜風、満月、鳥のさえずり、葉擦れのざわめき、アルコール、音楽。今すぐ会いたい、声が聞きたいと自然に湧いてくる感情、脳裏をよぎる人。
その日もちゃんと酔っ払った。そしてちゃんと家に帰った。
誰とも会わずに。

10月

入管まで足繁く通う一ヶ月。
入管の職員のお姉さんが冷たくて怖い。相槌が「うん、うん」と、きっと我ら外国人を友達のように接してくれているでしょう。なんだ、親切の方だったのか。それなら早く教えてよ。
後日、彼女が中年の日本人男性を対応しているところを目撃した。丁寧にですますで話していて、しかもどうやら今年の春で社会人になったばかりのようだ。
新社会人にしては、社会の嫌な部分を早く学習できたなと感心した。
合計一時間半の電車とバスの旅で東京の景色を堪能し、待ち時間で2時間も読書に使えて、順番が回ってきたら5分間だけ親切な職員と会話できるというのに、なぜか入管に行く度にストレスが爆発してしまう。
なぜでしょうか。全く心当たりがないな。

駄目な恋をしてしまい、たくさん泣いた。友達の手と抱擁が暖かいことを知った。それきっかけで仲を深めた友達がいて、駄目な恋も悪いことばかりじゃないと思った。
駄目な恋で泣いたというよりも、自分自身に存在する課題や友人の優しさで泣いた。成長の涙であり喜びの涙でもあった。
それを機に、3年ぶりにTinderを再開した。

11月

婦人科で子宮体がん・頸がんの検査を受けた。診察してくれた先生が東カレーに出てきそうな美女で、とにかく優しかった。結果は異常なしでホッとした。
高校生の時からずっとHPVワクチンを受けたいと言っていたのに、この歳になった今でもまだ受けていない。さすがに来年は受けたい。
ちなみに男性も接種できるワクチンなので、男性諸君にもぜひ受けてもらいたい。
自称フェミニストのクソ野郎より、HPVワクチン接種済みの男がずっといい。

12月

念願のごみ清掃工場見学。
ごみを焼却炉に入れて燃やす前に、まずはごみバンカという巨大スペースに入れてクレーンでかき混ぜる工程がある。
20メートル以上高さのあるスペースで、その一番下にあるごみたちはクレーンで取れず、その工場が取り壊される時に初めて処理される、とマツコさんのお散歩番組で聞いたことがある。
ロマンチックだと思った。
2、30年前の人たちの生活していた痕跡がそこに存在しているのを思うと、ゾクゾクしてしまう。
読まれずに捨てられたラブレター、大事にされていたぬいぐるみ、それらがまだどこかに存在しているかもしれない。
ずっと行きたかった場所だったので、行けて本当に嬉しかった。

年末は豆乳鍋を食べながら紅白を観た。紅白をちゃんと観たことはなく、今年は有吉さんが司会だから初めてフルで観た。
Amazon で買った安っぽいカラオケマイクで高校の時に聴いてた Diva たちの曲を歌って、友達と大盛り上がり。
掃除用に買ったダイソーの加圧式霧吹きを一緒に試してみた。もうそれだけで笑いがたくさん起こり、楽しかった。
友達と一緒にいるだけで、100円の加圧式霧吹きでさえこんなに楽しくなれるんだ、と細やかな幸せを噛み締めて、2024年を迎えた。

細やかな幸せを感じるアンテナ、ずっと持っていたい。

  • 数字

MacBookを中央線に忘れた回数  1回

中央線の大きな遅延に遭遇した回数  5回

2023.07.13、EGO-WRAPPIN’向井秀徳のツーマン帰り。ホームでCHAIのN.E.Oを聴いてウキウキしていた。散々待たされて0時過ぎの終電で帰った。

2023.09.16、日本を去ってシンガポールに移住する友人を会いに二子玉川へ。架線が切れて運転見合わせとなった。迂回ルートを使ってなんとか辿り着いたが、一時間以上も遅れてしまった。

2023.09.27、入管帰り、武蔵小金井で降ろされた。DEAN&DELUCAで買ったクソ高いお惣菜を道端で食べた。お箸もなかったので、デコホームでお箸まで購入した。でも、この適当でタフな感じ、嫌いじゃないです。

2023.11.12、立川で待たされた。中央線が遅延する度に、心の中でTHE BOOMの中央線が流れる。「走り出せ、中央線。夜を越え、僕を乗せて。」

2023.12.07、出社する日。1時間以上待たされた。席に座れたのがせめてもの救いだった。

入管に行った回数  6回

風邪を引いた回数  4回

内訳:2月、3月、9月、11月

クレジットカードが不正使用された回数  2回

お母さんと通話した回数  12回

お父さんと連絡した回数(メッセージのやりとりのみ)  4回

お父さんと話した文字数  312文字

話したヘッドハンターの人数  33人

親より喋ってる。

Tinderで話した人数  26人

こっちも全然親より喋ってる。でもそういうもんだよね。

吐くまで酔っぱらった回数  1回

人生で吐くまで酔っぱらった回数  1回

友達の前で泣いた回数  6回

  • 取り組み

日記

合計60日分を書いた。これは今までしたかったのにずっと達成できなかったことなので、嬉しい。

Apple Watch

購入した最初の一年間、ほとんど使っていなかったが、最近は健康意識が向上し、活用しています。見る見るうちに数値が改善され、客観的なデータで自分の成長を可視化できるのは分かりやすくて助かる。

長距離徘徊

元々歩くのが好きで、最近は健康のためにも積極的に歩くようにしている。会社から東京駅まで歩いたり、休日は10km以上歩く日も。

2024年はずっと気になってた街を意図的に回りたい。

  • 変化

返信が遅くなった。今までは秒で返信するタイプだったけど、最近一年は内容と相手によって一週間以上放置してしまうことも増えた。

  • ベストバイ(無駄だけど人生に必要なもの)

AmazonBluetooth カラオケマイク(リンク

スピーカー機能もあり、マイク自体がカラオケになっている。安っぽい見た目も含めてかわいい。スマホやパソコンにつなげて、普通カラオケにない曲も歌えるし、PVやライブ映像も観れるので、カラオケより全然楽しい。

flying tiger、ミニロッカー(リンク

クリスマスイブで一目惚れしたミニロッカー。デコレーション工事中。最近は花輪くんのぬいぐるみがロッカーに入居し、いじめられているのに健気に笑っている。そのうち縄を購入し花輪くんを亀甲縛りにする予定です。

トミカ、ミニカー(ごみ清掃車/パトカー/タクシー

自家用車ではなく、はたらく車がとにかく好きだ。重みがあって、手に持っている感触がとても良い。何よりも可愛すぎる。

IKEA、DJUNGELSKOG ジュンゲルスコグ(a.k.a クソでかくま)(リンク

買うかどうか一年くらい迷ってた。人にとってスキンシップは必要不可欠で、ぬいぐるみもその作用があるという話をPodcastで聴いて速攻で買った。

もふもふしているし、抱きやすい形している。抱き心地がとにかく良い。最近は毎晩抱きしめながら寝てます。朝起きた時にたまに床に落ちていたりするから、それも不憫でとても愛おしく思う。

ぬいぐるみに名前をつけない派です。と言っても名前つけるのが下手なだけ。

  • ベストバイ(日用品)

無印良品、ミシン目入り結束テープ(リンク

自分で長さを調整できるので使えやすい。家にあるケーブルを全部整理して、見ていて気持ちがいい。こんなのセックスよりずっと気持ちいいだろ、とすっきりしたケーブルたちを眺めて思う。

Marvis、歯磨き粉、Earl Grey Tea(リンク

俺が歯磨き粉に求めているもの、それがフレーバー。

Amazon、首かけ扇風機(リンク

ずっと欲しかったけど、なんとなく買えてないものの一つ。野音のMATSURI SESSIONと夏のキャンプを機に購入。Amazonでデザインがシンプルでかわいいものを適当に選んだ。

AHALO HONEY、ハイドロ&リペア ジェントル ヘアオイル(リンク

髪質に合っていて、匂いが好き。

zaryu、和風紙皿(リンク)

写真だと紙皿に見えない。自宅で使っても良いし、友達の家に遊びに行く時に持って行くと地味に喜ばれます。

消臭力、トイレ用消臭ミスト、携帯タイプ(リンク

日本に来て最初の頃、直前に使われていたトイレの個室が謎にいい匂いだったりするから不思議に思った。日本人の女の子は排泄物でさえいい匂いするんだな、すごい国だなとカルチャーショックを受けた。日本に住んで早くも6年目、私の排泄物もいよいよ良い匂いするようになってきた。感無量。

カインズ、使い捨てマイクロファイバークロス(リンク

3COINS、コットンフタ付ワイド収納(リンク

  • ベストバイ(飲み物)

無印良品、香りを楽しむ炭酸水(オレンジ&カモミール/ライム&エルダーフラワー/グレープフルーツ&レモングラス

無印良品ラ・フランスグリーンティーリンク

西友オリジナル、みなさまのお墨付き 福岡県産ストロベリー&ルイボスティーリンク

TEAPOND、プリンセスライチ(リンク

大好きなブランド。プリンセスライチに関しては何回もリピートしている。前職でお世話になった紅茶好きな先輩に贈ってあげたら、すごく喜んでくれた。ティーバッグより茶葉で買った方が安い。

  • ベストバイ(食べ物)

無印良品、バターチキンカレー鍋(リンク

ZENB、糖質オフの100%パスタ(リンク

永谷園、はま吸い(リンク)/ 鶏スープ(リンク

伊集院さんがラジオかなんかでおすすめしたはま吸い。ブロッコリーを茹でる時に使ってます。それだけでブロッコリーが信じられないほど美味しくなるのでおすすめ。

永谷園オートミールでつくるスープごはんの素(リンク

オートミールに入れる素。さらに冷凍野菜(ブロッコリー、オクラ、洋風野菜のみじん切り)、スライスしたサラダチキン、わかめなどを追加してお粥にして、毎朝食べている。手軽にできるヘルシーな朝ごはん。

くばら、香味野菜とかつおの風味 濃厚トマトの素麺つゆ(リンク

今年の夏に死ぬほどリピ買いした素麺つゆ。アボカド、トマト、サラダチキン、パクチーを入れて食べてます。アボカド?と最初に思ったけど、普通に合う、おいしい。くばらさん本当に優秀。

くばら、鶏の旨みとかつおの風味 香るレモンの素麺つゆ(リンク

くばら、あごだし豆乳鍋リンク

  • 買えなかったもの

無印良品、スチール爪切り・大(リンク

至る所にない。とにかく在庫がない。都内最大(だった)の有明店まで行ったのに、なかった。
オンラインで在庫を確認できることは知っている。でもそんなこと言わないで。そういうことじゃない。自由恋愛したいから。

濃いめのスキンシップだけしてたい。

私は中イキができない。
もちろん、できたら体験してみたい。中イキだけでなく、世の中のほとんどのことは一回体験してみたい。

中イキできる女性、せいぜい4割5割のようです。
そもそも中イキ自体も、クリトリスに刺激を与えてオーガズムに達するわけですから、実質女性のオーガズムはすべてクリトリスが関与している。
そうしたらクリトリスで良くないですか?と向上心のない私が思う。

クリトリスで十分気持ちがいいです。
性的挿入(vaginal intercourse)は自分にとってメリットがない。
オーガズムに至らない、性感染症、また子宮頸がんをはじめとする病を起こすHPVウイルスの感染。
ましてや生でしたい、中出ししたいという男もいる。

するとしたら、それはもう90%相手のため。
相手が喜ぶようなことをしてあげる、もちろん相手も同じようにしてくれる、というのが親密な関係(intimate relationship)だ、と言い放った男性の友人がいる。
一理ある。

ただ、女性は男性を喜ばせるために色々としすぎている。その構図が普遍的に存在しているからこそ、体で異性を喜ばせるのは、なんだか違う気がする。
好きな相手を喜ばせたい気持ちは私にもある。でもマクロ的に見た時、その構図に反抗したい気持ちもある。
ただ、相変わらず思想は強く、意志が弱いので、求められたら応えてしまう。

話を戻すと、中イキの地位の正当性についても問いたい。
中イキや潮吹き、その他諸々。お前らの地位高すぎませんか?

私はクリトリスで十分気持ちがいいです。
中イキがそれ以上に気持ち良くなれるという証拠、または客観的な評価基準、どこにあるのでしょうか。
私が思うには、それらは全部男性の「達成感」につながるものだから。
女性のリアクションが良ければ良いほど、自分が男性として優れている論拠が増える。
性行為で一回気持ち良くなり、達成感で再度気持ちが良くなる。
一石二鳥、コスパがいいな。

性も、親密な関係も、人によって千差万別でしょうし、どのような在り方であっても合理的で、尊重されるべき。
優劣をつける考え方が暴力的でありながらも、実際多くの人が無意識的にそうしているように思う。

濃いめのスキンシップだけしてたい人だっているから。

 

低血糖気味

先週日曜日のイベント、拘束時間が長すぎる。
楽しいイベントで「拘束」という言葉を使うのは、なかなかないだろう。
どんなに面白い映画であっても、途中で時計を見てしまう、と有吉さんが昔テレビで話されていた。その気持ちはとても分かる。私もそのタイプです。

おかげで空腹時間が長くなり、ファミレスに着いた時は既に低血糖気味。その上、メニューやセットのシステムが分かりにくい。イライラ、イライラ。
やっと注文できたのに、しばらく経ったら、セットの中の一品が売り切れてしまって、別のメニューをお選びくださいとあっさり言われた。機嫌がさらに悪くなる。

再度注文して数分経った後、「売り切れた料理、どうやら最後にもう一つだけ残ってたみたいで、もしよかったら最初に注文したメニューにしますか?」と店員から。
「それでお願いします。」と言ってからすぐ後悔した。なんだかモヤモヤする。だってもうそれの気分じゃないから、こっちは。
「やっぱ新しく注文したものでお願いします。」と直ちに前言撤回。

その余計なくだりでさらにイライラが増す。
低血糖気味でだけで、人ってこんなにも不機嫌になるんだね。
そう、きっと低血糖が悪い。

この一連のやりとりは、すべて責任者っぽい男性の方が対応してくれた。にこにこと常に笑顔で愛想のいいほうではないが、冷静沈着で観察力のある人だ、とは思った。
私の機嫌の悪さを察知した上で、適切な提案をしてくれたり、こちらの動向をきちんと把握している。

私も別に怒ったりしたわけではない。ただ無表情で口調が冷たかっただけ。それでも心の中申し訳ないと思っている。
あなたは悪くない、ごめんなさい、私がもう少し我慢すればよかった、でも生理現象なので仕方がない。低血糖が悪い。

その後、貪るように料理を食べ、少しだけ回復できた。それでも調子はすぐ良くならない。

お会計は他の女性店員が対応してくれた。
先ほどは低血糖気味で機嫌が悪く、態度が良くなったことについて謝りたい、ごめんなさいとその男性に伝えてほしい、とお願いして去ろうとした。
去り際にその男性がまた駆けつけてきて、状況をお伺いに来たようだ。恐らくはクレーム対応のつもりで来ていたでしょう。
やっぱちゃんとこっちの様子を観察してくれている。その危機管理能力に拍手したい。
仕事ができる人だ。低血糖を理由に人に冷たくしてしまう身として頭が上がらない。

正直、謝るかどうかで迷った。
暴言も吐いてなければ、怒ってもいない。ただ態度が冷たかっただけ。こんなレベルのことで謝られても、向こうはむしろ良い気分しないのでは?と思う。
謝りたいという気持ち、自分勝手で自己満足だけの行為だと思っているから。
そう、自己満足。私は安心したい。でも、私の冷たかった態度で相手の気分を害するのも不本意だ。労働はただでさえ苦痛なのに、それ以上加担したくない。
という具合に、折衷して、他人の口を借りるという方法を選んだ。

彼がその伝言で気分が晴れたかどうか、そもそも彼が私の冷たかった態度を気にしていたかどうか、私は知る由もない。
私はすっきりした。それだけ。
自分のことしか考えてないの。それこそ本当にごめんなさい。

 

粗末な対応は人にしたくないしされたくもない。

Tinderで知り合った男性。最初にお話しした時は楽しかった。ラジオや音楽の趣味がよく合うし、話しやすい。しかも素敵な写真を撮られている。美的センスの合う人は好きだ。もうほぼ100点。

 

金曜日の夜に、次の日の予定聞かれて、タイトなスケジュールを教えた。

なのに土曜の昼に、もしよかったらこれから会いませんかと聞かれた。

ここの苦手ポイント、①え、記憶ないんですか?教えたよね?②当日の誘いは非常に苦手。

でも100点だったから許した。

 

土曜日の遅い時間帯に帰宅し、寒さで震えながら夜道を歩く。暗いし怖いし寂しい。誰かと話したい気分だったが、当然我慢した。

もう23時ですし、寂しいからって知り合ったばっかの人に電話かけてはいけません。粗末な対応はしたくありません。

 

帰宅後、寝る支度を終え、暖かいお布団の中で眠気と拮抗しながら日記を書いてた。書き終わったら早く寝たい。

なのにこの深夜の1時に電話が急にかけられてきた。100点だった、これから限りなく0点に近づくTinderの男性から。

電話を出れば、友達と飲んだ後の帰り道で、寒くて寂しい、誰かと話したい気分になったとのこと。

それはそう、冬だし、私も全く同じ気持ちだ。寒いのか寂しいのかがよく分からない。

ただ、ここの苦手ポイント、③深夜1時のメッセージなし電話。

正直、好意を持っている人から急に電話かけられるのは別に嫌いじゃない。なんなら深夜のお誘いも、酔っ払ってる時にかかってくる電話も、まんざらでもない。

ただ、深夜と事前のメッセージなし無許可電話、せめてどっちかにしてくれ。

片方だったら嬉しいのに、フルコンボはキツい。

こっちはあなたを尊重したいから、寂しいのを我慢しているというのに。

 

しかも酔っ払った勢いか、さらに苦手ポイント④いきなりタメ口、⑤ちゃん付け、とさらに追い討ちしてくる。

もうやめてくれ。あなたは100点だったよ?何もしなくてもあなたは100点だったのに。

上から目線に聞こえるかもだけど、私は素敵だと思ってた人の本性が素敵ではなかった、少なくとも私の価値観とは合わないことを残念に思った。

 

そこから返信を疎かにしていたら、次第に連絡も途絶えた。ですが、2、3週間前からまた連絡が来るようになり、私もそれなりに対応した。

そう、さらに苦手ポイントが出てくる。

 

次の日はライブを観に行くと伝えた上で、ライブ中にメッセージが来た。

「今日誕生日なんだけど電話してくれませんか?」と。

これは本当に最悪すぎるLINE。嫌なLINEベストオブザイヤー。

苦手ポイント⑥、誕生日という武器を手にして相手を脅迫している、相手を悪者にさせていることに何一つ気付いていない。⑦、友達いないんですか?

 

正直、誕生日に触れていなければ、いや、もう少し言い方を変えるだけでいいから、そうしたらまだ大丈夫。

「今日実は誕生日で、一人ぼっちでちょっと寂しいから、少し電話付き合ってくれませんか。」これだったらむしろ愛おしいでしょ。抱きしめたいでしょ。

「今日誕生日なんだけど電話してくれませんか?」(原文のまま)は何回見ても最悪な文面すぎる。粗末な対応は人にしたくないし、されたくもない。

でもまだ我慢できていた。可哀想だから家について電話をかけた。名誉のために言うが、ここで可哀想と言ったのは彼の価値観であって、私は決して一人で誕生日過ごすことを「可哀想」だと思いません。彼の価値観を考慮した上で行動しただけです。

電波のせいか、何故か接続ができず、繋がらない。そう伝えたら、彼からの返信は「残念😢」とだけ。

ここで私の怒りがもうMAXです。は?何が残念だ?話したいって言ったのはあなたですよね?こっちが話したがってるみたいに言うなよ。

意味わからなすぎて電話を再度かけた。今回は同情ではなく怒りのクレーム電話(のつもり)。

出たら眠たそうにしていて、今日は一人でスケボーをしていたとのこと、二人とも誕生日の話に触れずに。

 

正直、誕生日だってのは知っていた。LINEで表示されていたから。隙を見てお祝いメッセージ送っとこうかなとも思っていた。なにせライブを観に行ってるからドタバタしている。

でもこれをやられると、祝う気はもう全くない、お世辞でも言いたくない。強い意志を持って祝わないことにした。

彼もきっと、さらに失望、または不快に感じたでしょう、だから会話もそっけない。もちろん私も全く一緒。

4分話して電話を切った。もう関わることはないでしょう。

 

でも、どれだけ好意を持ってくれている人、好きでいてくれている人に対しても、慢心して粗末な対応をしてはいけない、と痛感させてくれてありがとう。人のふり見て我がふり直せとはつまりこういうこと、俺はこうやって成長していくから。

Tinderのよく知らない男を差し置いて。